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『上手に接客 笑顔に喜び』 仮想会社に挑戦 国頭産塩販売
「いらっしゃいませ」「ミネラルが豊富ですよ!」。銘苅小学校(上地幸市校長)の六年生67人は19日、おもろまちのサンエー那覇メインプレイスで国頭産塩の販売に挑戦した。児童たちが「銘苅っ子ソルト社」という仮想の会社を設立し、塩の仕入れから宣伝、価格設定などそれぞれが役割分担をして商品を販売した。
会場には多くの買い物客が訪れ、くじ引きやタイムサービスで値引きするなど売り方に工夫を凝らし、一時間半で完売した。
販売体験は、同校が本年度から取り組んでいる経済産業省委託の「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト」のカリキュラムの一環。子どもたちはこれまでの授業で塩を入れるラベルのデザインを考えたり、国頭村奥で塩作りを体験。四人の"社長"の下で試食課や会計課など七課に分かれ、チラシの作製や販売戦略を仲間同士で相談しながら準備を進めてきた。
会場では50g198円から500g:1,777円の四種類の塩を販売。子どもたちは元気良く客を呼び込んだり、試食コーナーを設け商品の良さを積極的にPRしたりするなど塩を売り込んだ。
社長の一人で呼び込み課の安里隆佑君(11)は「売れないと思って不安だったけどお客さんが喜んで買ってくれるので良かった」と笑顔。試食課の大城昂子さん(11)も「キュウリの塩漬けをおいしいと言って食べて、商品を購入する人がたくさんいた。商売はとても楽しい」と話した。
塩を五つ購入した山城恵子さん(45)=浦添市=は「子どもたちの接客が上手で思わず買った。言葉遣いも丁寧で、いい社会勉強になるでしょうね」と微笑んだ。
販売で得た売上金の一部はアジアの恵まれない子どもたちへ寄付する。 |
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