【記事参照】
タイトル:物づくり通し職業観「伝統工芸品仕入れ→制作→販売」
〜那覇の3小 キャリア教育高い評価〜
経済産業省の委託で全国で展開されている「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト」で那覇市の3小学校で実践されたカリキュラムが高く評価された。オーシャン・トゥエンティワン(那覇市)が立案したのは「沖縄の伝統工芸品を活用して仕入れから販売まで学習できる新カリキュラム」。経産省のアンケートでは、89.5%がカリキュラムを面白いと答え、全国一高い評価となった。
新カリキュラムのモデル校は、那覇市の壷屋、城西、神原の三小学校。沖縄の身近な伝統工芸品、壷屋焼、紅型を使って制作から実際に販売するまで約四ヶ月にわたる授業で物づくりや商売の大変さを通して、職業観を学んだ。2005年9月から12月まで総合学習の授業(25時間〜35時間)を使って学習した。
壷屋小では紅型を素材として取り上げた。客がどんな商品を求めているのか友人同士で調査することから始め、実際に売れることを意識したデザイン画を書き、商品を作った。最後は保護者を客に見立て、販売も体験した。神原小では壷屋焼を取り上げ、土から購入することから始め、国映館前で販売した。客が入りやすい店舗を考えることにも取り組んだ。
カリキュラムをつくった上原由香さんは、「物づくりから客に渡すまでの長い授業。楽しく体験しながら職業観を身に付ける、子どもに興味うぃ持たせるプログラムが高い評価につながった。」と語る。事業は本年度も継続し、今年は那覇市の銘苅小学校で塩づくりに挑戦する。
キャリア教育プロジェクトのモデルは沖縄の2カ所を含む全国25ヶ所で展開され、長野県諏訪市では消費者視点のモノづくり、東京都三鷹市ではアニメーションの作品づくりを通して仕事の大変さを知る授業が行われた。
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